2018.01.15
能楽師・片山 九郎右衛門演じる鬼が『鬼から電話』に登場~伝統芸能を新しい形で子どもたちへ継承~
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メディアアクティブ株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役:佐々木 孝樹)は、同社が開発・運営する子育てサポートアプリ『鬼から電話』において、観世流能楽師・片山 九郎右衛門演じる鬼とのコラボレーションを2018年1月15日より公開する。伝統芸能を後世に継承しつつ、今も昔も変わらぬ世の摂理を説く。
◆コンテツ内容
演目「安達原」に出てくる鬼を題材とし、約束を破られた怒りと悲しみを舞で表現。さらに、鬼から子どもたちに約束を守ろうと伝える電話の2本立て。
・電話タイトル: 「怒りと悲しみの舞」「鬼のメッセージ」
・掲載期間 : 2018年1月15日~
◆背景
本コラボレーションは「鬼」という存在が、約束を破られた怒りと悲しみによって変身してしまった人間の姿であるというところに着目したもの。鬼になってしまった気持ちや悲しみを想像することで約束を守ることの大切さを子どもたちに感じてもらうことが狙い。
また、今も昔も畏怖の象徴として用いられる「鬼」の悲しみに触れることで、伝統芸能である能への興味を持つきっかけになればと期待を寄せている。
◆能「安達原」
紀伊国(今の和歌山県)那智、東光坊(とうこうぼう)の修験者、阿闍梨祐慶(あじゃりゆうけい)が陸奥の安達原で頼み込んで女の家に宿を借りる。女は糸繰りの様子を見せながら、浮き世の業から離れられない我が身を嘆き、儚い世をしみじみ語る。夜が冷えるので焚き火のために、女は薪を採りに山に行こうとし、自分が帰るまで寝室をのぞいてはいけないと強く言い残す。
止められたにもかかわらず従者が部屋をのぞくと、たくさんの死体があり、ここは鬼女の住み処であったかと思った祐慶たちが逃げ出すと、その後を鬼女が追いかけ、襲いかかる。鬼女は約束を破ったことに激しい怒りを見せるが、祐慶の法力に弱り果て、夜嵐の音に紛れるように姿を消す。
◆片山 九郎右衛門
観世流能楽師シテ方。昭和39年片山幽雪(九世片山九郎右衛門)の長男として京都に生まれる。祖母は京舞井上流四世家元井上八千代、姉は五世家元井上八千代。父及び八世観世銕之亟に師事。平成23年1月に十世片山九郎右衛門を襲名。片山定期能楽会を主宰。全国各地で多数の公演に出演する他、ヨーロッパ、アメリカでの海外公演にも積極的に参加。また、学校公演及び学校における能楽教室の開催、「能の絵本」の制作、能舞台のCG化など、若年層のための能楽の普及活動も手掛ける。重要無形文化財(総合指定)保持者。京都府文化賞奨励賞、京都市芸術新人賞、文化庁芸術祭新人賞、日本伝統文化振興財団賞、京都府文化賞功労賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、観世寿夫記念法政大学能楽賞を受賞。公益社団法人京都観世会会長、公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団理事長。
◆「鬼から電話」
2012年9月のリリースから現在までに1,000万ダウンロードを突破した子育てサポートアプリ。何度言い聞かせても聞く耳を持たない子どもに、いつもとは違う鬼や妖怪、妖精などから電話が来ることで、意識や気持ちを上手に変化させるためのツールとして開発されたアプリケーション。秋田県男鹿市のなまはげや、徳島の妖怪ギョロロなど、日本全国に伝わる文化や風習の継承にも力を注いでいる。
・販売価格:無料(一部アプリ内課金あり)
・インストール方法:App StoreとGoogle playにて販売
・公式サイト:https://www.onikara-denwa.com/
【片山九郎右衛門について】
担当:公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団
所在地:京都市東山区新門前大和大路東入西之町224
TEL:075-551-6535
URL:http://www.arc.ritsumei.ac.jp/k-kanze/
【メディアアクティブ株式会社について】
社名:メディアアクティブ株式会社
代表者:佐々木 孝樹
所在地:東京都大田区山王2-1-2 大森ステーションボックス7F
設立:2006年7月19日
資本金:2億1,160万円(資本準備金を含む)
URL:http://www.media-active.co.jp